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【展覧会概要】

・本展は、“ダラム・ビンカイ-インタンギブル・カルチャル・ヘリテージ・インドネシア・ユネスコ”と題し、インドネシア・ユネスコの無形文化遺産を主題とした写真展です。“ダラム・ビンカイ(Dalam Bingkai)”を日本語へ訳すと“イン・ザ・フレーム(In the Flame)=フレームの中”という意味であり、会場に展示される作品群は、荘厳なインドネシアの風景、舞踏、祭り、儀礼・伝統工芸をはじめ、インドネシアの人々によって創りだされた、多様な文化空間を記録したものです。

・現在、日本では、インドネシアの無形文化遺産として、バティック(ろうけつ染め)、ワヤン・クリッ(伝統的影絵芝居)、バリの舞踏などが知られています。一方、西ジャワの文化である、アンクルン(竹の楽器)、アチェ文化であるサマンダンス、そして、ピニージと称する伝統的な2つのマスト帆船が、南スラフェシのブギス - マカッサルの民族に伝わる造船技術であり、これらもインドネシア・ユネスコ無形文化遺産であることを知る機会はとても限られています。また、本展には、ユネスコ無形文化遺産には登録されていない、パブアの信仰や風習をはじめ、親から子供たちへと引き継がれている民族の伝統文化、現在のインドネシアの教育現場の様子もおさめられています。

・多民族国家インドネシアは、国土総面積は約189万平方km(日本の国土の約5倍)、そして、大小およそ14,000もの島々からなる島嶼国家であり、人口は、2億5千万人を超える世界第4位の大国です。およそ350をこえる民族集団を擁し、現在でも、各々の地域には、固有の民族文化が息づいています。本展は、これらすべてが多民族国家であるインドネシアの人々が大切にしてきた文化遺産であり、次の世代を築く若者たちへ引き継がれていくことは言うまでもありません。

・ダラム・ビンカイ-インドネシア・ユネスコ無形文化遺産展は、インドネシア文化芸術大学内(ISBI bandung)の展示を皮切りに、ジャカルタ・ナショナル・ギャラリー(National Gallery Indonesia)、マレーシアのUPSI(スルタン・イドリス教育大学)において展示を行ってきました。

・2019年4月2日(火)ー3日(水)の両日、日本のアセアンセンターホールにて「Dalam Bingkai -ICH Indonesia UNESCO」日本特別周回展が開催されます。
・日本の皆様のご参加を心よりお待ちしております。

(ICH Indonesia UNESCO / 日本キュレーター/ 水田 泉)

会期:2019.4.2(火)-4.3(水)Am 11:00 - Pm 17:00(最終日は、16:30まで)
会場:国際機関 日本アセアンセンター1階ホール
住所:〒105-0004 東京都港区新橋 6-17-19 新御成門ビル 1階
URLhttps://www.asean.or.jp/ja/ajc/outline/access/
お問合せ:アジア美術文化協会 
Emailaacaasia@gmail.com

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