《日本ーインドネシア国際友好展2018  ISBI BANDUNG ワークショップ》

 

写真提供:ISBI Bandung / Japan and Indonesia International Friendship Exhibition 2018 WorkshopⒸAsia Art and Culture Association , All Right Reserved “Gallery Asumu Art Space”

《日本美術文化体験 ワークショップ》

 2018年3月7日(水)10時より,国立インドネシア芸術文化大学のキャンパス内で,日本美術の紹介のワークショップが開催された。

 本年度は,『日本のポップカルチャー』と題し,インドネシアの大学生にむけて,『浮世絵の歴史や制作方法』についての解説が,日本のキュレータ―を務める水田泉氏よりインドネシア語で行われた。


 浮世絵とは,江戸時代に成立した絵画のジャンルであり,その起源は,日本の伝統美術である大和絵影響を受けているという。浮世という言葉は,「現代風」という意味もあり,当時の流行をいち早く取り入れ,人々の日常の生活や風景,風物,歌舞伎や相撲絵などのジャンルについて,詳しく映像などを介し解説がなされた。また,浮世絵とは,肉筆画ではなく,木版画の技術の普及により,当初は墨版から,多色摺りの木版画錦絵木版画が量産されるようになったと解説がなされた。


 会場内では,浮世絵の歴史について質疑応答に加え,国立インドネシア芸術文化大学のファインアート学科の学生が中心となり,浮世絵を原画にアレンジを行った,オリジナル浮世絵バックと日本の食文化をテーマにしたポリマークレイのストラップ制作が行われた。また,このワークショップは,ジャカルタの私立高校での美術ボランティアを行う学生たちへの指導兼ねている。熱心にワークショップの解説に耳を傾ける学生たちとともに,日本-インドネシア国際友好展のフィナーレを飾るコラボレーションに向けて,貴重な日本美術文化体験の一日となったイベントであった。



《報告―日本-インドネシア国際友好展実行委員会》

2018年03月09日