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【日本インドネシア国際友好展2018】ポスターが決定しました。

Japan-Indonesia International Friendship Exhibition 2018 PosterⒸAsia Art and Culture Association , All Right Reserved “Gallery Asumu Art Space”


《日本ーインドネシア国際友好展2018  展覧会ポスター》

 2018年度《日本インドネシア国際友好展 》のメイン・ビジュアルは,水谷 靖(みずたにやすし)作『能面‐若女(わかおんな)』(ひのき・顔料 , 2013)に決定された。

 本展覧会は,インドネシア国立文化芸術大學バンドゥン校が所有するギャラリー212において,水谷靖氏が制作した能面作品をはじめ,日本の教育現場で活躍する先生方,デザイナー,写真家,および現代アーティスト12名,日本の美術系大學や専門校に通う若手作家14名の作品が展示される予定である。

 

Yasushi Mizutani,《wakaonna》 ’Japan-Indonesia International Friendship Exhibition‐NEO ASIA NEO JAPON 2018 ⒸAsia Art and Culture Association , All Right Reserved “Gallery Asumu Art Space.

 バンドゥンの会場内で催される【アジア国際友好展2018 シンポジウム】では,『日本の能面について』の水谷靖氏より講演が行われる。

 水谷靖氏に略歴について紹介すると,1979年,東京芸術大學院彫刻学科を卒業。日本の大學で長年教鞭を執られていた。ご卒業された当時,水谷氏の作品の多くは,彫刻,寄せ木をテーマとした現代アートの作品制作であった。日本の伝統美術である『能面』制作をはじめたのは44歳からである。

 教育者であり現代作家として活躍なさってきた水谷靖氏が日本古来から引き継がれた『面打ち師(めんうちし)』(『能面』を制作する職業)という世界に魅了された理由は,能面を打つに際しての深い精神性にあるという。『能面』を制作するにあたって『面打ち師』は,「自らを制し,己を滅す。」つまり,『能面』の制作には,なによりも伝統的なしきたりや多くの決まりごとがある。

 『写実』とは物事のありのままを表現することであるが,一方で『能面』の世界における『写し』とは,単にありままを表現することではない。なによりも面を打つ,制作者の『能』への深い知識や経験,伝統美への精神性そのものが写しだされる。しかし,現在,日本において『能面』をはじめとした伝統美術の素晴らしさを教育のなかで引き継いでいく機会はとても少なくなっている。

 会期中に開催されるシンポジウムをはじめ水谷靖氏によるご講演を通じて,副題として掲げられた《伝統美と現代アート未来》という問題について,インドネシアで深く議論されることが期待される。

 


《報告―日本-インドネシア国際友好展実行委員会》

 

 

 

 

(ENGLISH)

"Japan - Indonesia International Friendship Exhibition NEO ASIA NEO JAPON 2018 Poster"

The main visual Poster "Japan Indonesia International Friendship Exhibition NEO ASIA NEO JAPON 2018" is Mr. Yasushi Mizutani's "Noh mask- Young Woman (Hinoki ·Japanese Pigment, 2013).

"Japan Indonesia International Friendship Exhibition "will be held at Gallery 212,Indonesian Art and Culture Institute of Bandung.

Main art works Noh masks produced by Mr. Yasushi Mizutani, and join with artworks from Japanese designers, photographers ,art educators and youngest artists.

 

It will introduce about Mr. Yasushi Mizutani:

He Was Born in SHIZUOKA, 1951.
1979, graduated from the Department of Sculpture at Tokyo Art University.
He was taught for a long time at Japanese university.

He was starting from contemporary artist. However when he was at the age of 44.He was started creative Japanese traditional art of Noh masks.

Why he was changed art style? It was reason for spirits of artistic Noh masks.
Process of producing Noh masks, all the skills of woods sculpture has traditional conventions and many more rules than anything else. The opposite way of thinking modern art theory.

What is Noh? It is a major form of classical Japanese musical drama that has been performed since the 14th century. Japanese "Noh" is the meaning of talent, ability, skill, all the skills that the owner of professional skills exerts are "Noh".

The masks are more than just props but have the magical factor which lends the performer some kind of supernatural power. "Noh masks" look up a little bit gives an impression of a subtle smile and tilts down a little bit gives an impression of sadness.

It should be an important opportunity from reconsideration from Japanese artworks.

Neo Asia Neo Japon 2018 hope so success.

《Report―Committee of Asia International Friendship Exhibition)

 


2018年03月20日

《日本ーインドネシア国際友好展2018 ISBI BANDUNG オープニング》

図1 写真提供:ISBI Bandung / Japan and Indonesia International Friendship Exhibition 2018 OpeningⒸAsia Art and Culture Association , All Right Reserved “Gallery Asumu Art Space”

「アジア国際友好展, NEO ASIA NEO JAPON 2018,華やかなオープニングでスタート・・・」
 
 2018.3.6(火)10時より,《アジア国際友好展2018》オープニング・セレモニーが,国立インドネシア芸術文化大學バンドゥン校内に併設される,ギャラリー212にて華やかに開催された。  

 本年度は,国立インドネシア芸術文化大學バンドゥン校の学長である,エエン・ヘルディア二氏,ギャラ―リー212のディレクターである,ゲリー氏より謝辞が寄せられた。また,インドネシアキュレータ―,アグス・チャハヤナ氏,ジャカルタから,デダダ・ジュ―タの主催者である,チャンドラ氏,クレド・アートスタジオのエド氏,ホームスクーリング・プルサダのラフィタ氏,インドネシアの仮面コレクターであるアブン氏も同席し,オープニング・セレモニーの主賓ゲストを務めた。セレモニーでは,国立インドネシア芸術文化大学(ISBI bandung)の学生たちからの素晴らしい合唱と舞踏から披露され,会場を訪れた観客を魅了した。

 アジア国際友好展は,2007年より開始された,日本とインドネシアの美術文化交流を基盤とし,美術展を介し両国の美術文化の紹介,学術の交流,そして,将来両国の美術を志す若者たちに向けての架け橋として開始した国際友好交流展である。  

 本年度は,アジア美術文化協会の名誉理事を務める,水谷靖氏が制作した能面作品23点をメイン・ビジュアルに,《NEO ASIA NEO JAPON 2018-日本の伝統美と現代アートの未来-》と題し,日本の写真家,デザイナー,イラストレーター,アニメーターおよび美術教育現場で活躍する若き作家11名,日本の大学・美術系大学・専門学校に在籍する学生12名,公募で選出された都内の高校生らの作品7点,絵画,写真,グラフィック,陶芸などを含む,多彩な作品およそ50点が会場内に展示された。

 今回で11年目を迎える日本-インドネシア国際友好展は,アジアのアーティストたちと美術文化交流を目的としたインドネシアでも数少ない展覧会である。日本の伝統美と現代アートの作品について考える貴重な展覧会となり,特に水谷氏の能面作品は,満場の人々から喝采を受け,日本インドネシア国際友好展に相応しい,華やかなオープニングとなった。

 



《報告―日本-インドネシア国際友好展実行委員会》


写真提供:ISBI Bandung / Japan and Indonesia International Friendship Exhibition 2018 OpeningⒸAsia Art and Culture Association , All Right Reserved “Gallery Asumu Art Space”

写真提供:ISBI Bandung / Japan and Indonesia International Friendship Exhibition 2018 OpeningⒸAsia Art and Culture Association , All Right Reserved “Gallery Asumu Art Space”

2018年03月06日

《日本ーインドネシア国際友好展2018  ISBI BANDUNG アーティストトーク》

 

写真提供:ISBI Bandung / Japan and Indonesia International Friendship Exhibition 2018 Artist TalkⒸAsia Art and Culture Association , All Right Reserved “Gallery Asumu Art Space”

《日本-インドネシア国際友好展2018 アーティストトーク》


 2018年3月6日(火)13:00より,国立インドネシア芸術文化大學バンドゥン校内に併設される,ギャラリー212にて,同大学講師ならびに教育機関者,学生を対象としたアーティスト・トークが行われた。

 本年度は,《日本の伝統美と現代アートの未来》をテーマに,AACA(アジア美術文化協会)の水谷靖氏の能面作品の紹介とGallery Asumu Art Space(ギャラリー明日夢アートスペース)でアジアとの美術文化交流を行う,斉藤 邦彦(写真),佐伯 直俊(写真),水落 志津果 (CG),河野 修二(写真),大山 伊津貴(CG),大内 拓(CG),山森 冬美(アクリル),佐々木 幸太(パステル),斉藤 美和(CG),服部 芽生(CG),下村 勇貴(写真)をはじめ,Committee of Shinrabanshou (森羅万象実行委員会)に所属する日本の学生たち,大熊 桃佳,荒川 理,藤本 かのん,嶋 智瑛理,安川 ヨアンナ,山内 彩愛,吉岡 春野,鳥山 孝太郎,黒田 晋平,依田 紫恵里,鈴木 乃々花,萩原 彩奈らの制作した作品について,日本のキュレータ―である水田泉氏よりインドネシア語で紹介ならびに解説行われた。

 会場内では,特に水谷氏の能面作品について,さらには日本の現代アートに伝統的な美術の要素が含まれているかが,質疑の中心となった。  

 水谷靖氏に略歴について紹介すると,1979年,東京芸術大學院彫刻学科を卒業後,制作してきた作品は,彫刻,寄せ木を主題とし現代アートの作品制作である。日本の伝統美術である『能面』制作をはじめたのは44歳からであり,水谷氏の能面の師匠である,面打ち師,桑田能忍氏との出会いにはじまる。

 水谷氏が,現代アートの世界から伝統美術の世界へと惹かれていった理由に「個性」の捉えた方が西洋と日本では大きく異なる点にあるという。西洋美術では,「個性」を重視するのに対し,伝統の写しである『能面』は,あくまでも「己を滅す」し,様々なしきたりや決まり事を重視することを第一に重んじられる。このようにしてつくられた『能面』は,小さな作品の中に日本の伝統美と個性を華っている。  

 本展に出展された,日本の若者たちが制作する作品のなかにも,日本の伝統をテーマに制作された作品も数多く見受けられた。しかし,日本の美術教育のなかで,「伝統美術」について学ぶ時間はとても限られたものであり,そして,「個性の尊重」は,美術教育の第一の指針でもある。本アーティスト・トークでは,参加者であるインドネシアの教育者より,「地方文化の育成」という教育カリキュラムのなかで,バンドゥンの場合は,スンダ語をはじめとする言語やスンダ特有の伝統美術について学ぶ時間があると紹介され,両国の美術教育への考え方について理解を深める有意義な機会となった。


《報告―日本-インドネシア国際友好展実行委員会》



写真提供:ISBI Bandung / Japan and Indonesia International Friendship Exhibition 2018 Artist TalkⒸAsia Art and Culture Association , All Right Reserved “Gallery Asumu Art Space”

2018年03月09日

《日本ーインドネシア国際友好展2018  ISBI BANDUNG ワークショップ》

 

写真提供:ISBI Bandung / Japan and Indonesia International Friendship Exhibition 2018 WorkshopⒸAsia Art and Culture Association , All Right Reserved “Gallery Asumu Art Space”

《日本美術文化体験 ワークショップ》

 2018年3月7日(水)10時より,国立インドネシア芸術文化大学のキャンパス内で,日本美術の紹介のワークショップが開催された。

 本年度は,『日本のポップカルチャー』と題し,インドネシアの大学生にむけて,『浮世絵の歴史や制作方法』についての解説が,日本のキュレータ―を務める水田泉氏よりインドネシア語で行われた。


 浮世絵とは,江戸時代に成立した絵画のジャンルであり,その起源は,日本の伝統美術である大和絵影響を受けているという。浮世という言葉は,「現代風」という意味もあり,当時の流行をいち早く取り入れ,人々の日常の生活や風景,風物,歌舞伎や相撲絵などのジャンルについて,詳しく映像などを介し解説がなされた。また,浮世絵とは,肉筆画ではなく,木版画の技術の普及により,当初は墨版から,多色摺りの木版画錦絵木版画が量産されるようになったと解説がなされた。


 会場内では,浮世絵の歴史について質疑応答に加え,国立インドネシア芸術文化大学のファインアート学科の学生が中心となり,浮世絵を原画にアレンジを行った,オリジナル浮世絵バックと日本の食文化をテーマにしたポリマークレイのストラップ制作が行われた。また,このワークショップは,ジャカルタの私立高校での美術ボランティアを行う学生たちへの指導兼ねている。熱心にワークショップの解説に耳を傾ける学生たちとともに,日本-インドネシア国際友好展のフィナーレを飾るコラボレーションに向けて,貴重な日本美術文化体験の一日となったイベントであった。



《報告―日本-インドネシア国際友好展実行委員会》

2018年03月09日

《日本ーインドネシア国際友好展2018  ISBI BANDUNG シンポジウム》

写真提供:ISBI Bandung / Japan and Indonesia International Friendship Exhibition 2018 SymposiumⒸAsia Art and Culture Association , All Right Reserved “Gallery Asumu Art Space”

「日本-インドネシア国際友好展2018シンポジウム」 《能面-必然性のある存在感-》について・・・

 2018年3月8日(木)13時より,国立インドネシア芸術文化大學バンドゥン校内に併設される,ギャラリー212にて,《日本-インドネシア国際友好展2018シンポジウム》が開催された。本シンポジウムは,同大学講師ならびに教育機関者,学生を対象としたものである。  

 日本側のスピーカーは,能面作家であり,共立女子大学名誉教授,水谷靖氏である。本シンポジウムでは,「能面-必然性のある存在感-」をテーマに,ご自身の体験談,ならびに能面の制作方法について,作品や工具などを手に取り詳細に解説が行われた。

 会場内には,《能楽》の演目,三番叟で使用される《翁》をはじめ,《小面》《増女》《深井》《万媚》を中心とした女面,《童子》《中将》《小牛尉》などの男面,《橋姫》《般若》《痩男》など怒りや悲しみを秘め,鬼と化した面,そして,《小べし見》《大べし見》《大飛出》などの繊細かつ豪快な作品およそ23点が展示され,来客者を魅了した。
 

 また,会場内では,能面を「かける」体験も行われた。つくり手は,常に,「能面」を実際につけ,肉体と一体化することで,演じて心の表現がなされることを意識しているという。実際の能面は,すっぽり覆うものではなく,顔より少し小さく顎が少しはみ出して見えるくらいが良しとされ,また,能面の目の穴は非常に小さく,面をかけると視野が極端に狭くなる。又,面の裏側にも様々な細かい日本人ならではの細工とこだわりが施されているという。

 インドネシアにも様々な仮面が現存し,インドネシア語で仮面は,トペン(Topeng)と呼ばれており,中部ジャワのワヤン・トペン(wayang topeng)をはじめ,バリ島に多くの仮面劇があり,カリマンタン島には,現在でも祖霊崇拝儀礼に基づく仮面劇が行われている。そして,西ジャワでは,トペン・チレボンと称する仮面舞踊が今も受け継がれている。

 本シンポジウムを介して,両国の美術文化について対話し,体験し,そして,学ぶ貴重な機会となった。



《報告―日本-インドネシア国際友好展実行委員会》


写真提供:ISBI Bandung / Japan and Indonesia International Friendship Exhibition 2018 SymposiumⒸAsia Art and Culture Association , All Right Reserved “Gallery Asumu Art Space”

2018年03月08日

《日本ーインドネシア国際友好展2018 Credo Art Studio オープニング》

図1:写真提供:ISBI Bandung / Japan and Indonesia International Friendship Exhibition 2018 CREDO art studio in JakartaⒸAsia Art and Culture Association , All Right Reserved “Gallery Asumu Art Space”

《日本ーインドネシア国際友好展2018 Credo Art Studio オープニング》

 2018年度の《日本-インドネシア国際友好展》は,2018年3月10日(土)10時より,ジャカルタのクレド・アートスタジオ内に併設されるギャラリーにて華やかに開催されました。

 本展覧会は,《NEO ASIA NEO JAPON 2018》をテーマに,インドネシアと日本のコラボレーションにより,両国の現代アートの作品100点を展示する国際友好展として位置づけられます。

 オープニングでは,主催者のアグス・B・ヤヌール氏(Mr.Agus ,B,Yanuar)(図1)よりご挨拶を賜り,クレド・アートスタジオ創設の経緯,ならびに《日本-インドネシア国際友好展》が本会場で開催される初の展覧会であると紹介されました。

 本展覧会は,クレド・アートスタジオ(Credo Art Studio)より 2名の作家,
エドウィン・マカリム・ヤヌアール (Edwin Makarim Yanuar),
エフ・ブッシュ・トミー(F・Bush・Thommy),  

デデ・ダダ・アートスタジオ(de Dada Art Studio)より5名の作家
チャンドラ・マウラナ(Chandra Maulana)
ラニー・サラスワティ(Ranny Saraswati)
フィフィ・ラハミー・アリティニ (Fifi Rahmi Oktini)
ヤニ・ファトマワティ (Yeni Fatmawati)
カット・デヴィ・フランシナ・ヤソーフ(Cut Dewi Fransina Yoeoef)

国立インドネシア文化芸術大学ファインアート学科(Students from ISBI Bandung FSRD)より12名の学生
イカ・ロスティカ(Ika Rostika)
アリフ・マホメッド(Alfi Ahmad )
ハルトノ(Hartono)
テランカム・ルンタール(Terancam Luntur)
モカンマド・アリア(Mochammad Aria )
デシ・テラ(Desi Tera )
スティ・ラハユ(Suci Rahayu)
ユスリナ(Yusrina)
ビィビィ・マリタ(Vivi Marita)
パラミタ・ペブリアティ(Paramitha Pebrianti)
カルロス・コーランド(Carlos Koland)
ルックマン・ヌール・ハッキム(Lukman Nul Hakim)

日本のアジア美術文化協会(AACA)ギャラリー明日夢アートスペース(Gallery Asumu Art Space)森羅万象実行委員会(Committee of Shinrabanshou)との共催により,インドネシアと日本のコラボレーション展が実現しました。

本展は,アグス・チャハヤナ氏(インドネシア)(図2)と(Agus Cahyana/Curator Indonesia),水田 泉氏(日本)(Mizuta Izumi/ Co Curator Japan)の両名がキュレーターを務めました。


図2:写真提供:ISBI Bandung / Japan and Indonesia International Friendship Exhibition 2018 Opening,CREDO art studio in JakartaⒸAsia Art and Culture Association , All Right Reserved “Gallery Asumu Art Space”

 会場には,インドネシアの作品とアジア美術文化協会の名誉理事を務める,水谷靖氏が制作した能面作品23点をはじめ,日本の写真家,デザイナー,イラストレーター,アニメーターおよび美術教育現場で活躍する若き作家11名,日本の大学・美術系大学・専門学校に在籍する学生12名,公募で選出された都内の高校生らの作品7点,絵画,写真,グラフィック,陶芸などを含む,多彩な作品が展示された。

 ジャカルタではじめて開催された日本-インドネシア国際友好展は,アジアのアーティストたちと美術文化交流を目的としたインドネシアでも数少ない展覧会である。美術を介した友好の輪が広がることが期待される。



《報告―日本-インドネシア国際友好展実行委員会》

 

 

写真提供:ISBI Bandung / Japan and Indonesia International Friendship Exhibition 2018 Opening,CREDO art studio in JakartaⒸAsia Art and Culture Association , All Right Reserved “Gallery Asumu Art Space”

2018年03月10日

《日本ーインドネシア国際友好展2018  Credo Art Studioアーティストトーク》

図1:写真提供:ISBI Bandung / Japan and Indonesia International Friendship Exhibition 2018 Opening in CREDO Art StudioⒸAsia Art and Culture Association , All Right Reserved “Gallery Asumu Art Space”

《日本ーインドネシア国際友好展2018  Credo Art Studioアーティストトーク》

 2018年3月10日(土)11:00時より,ジャカルタのクレド・アートスタジオ内にて,《アジア国際友好展2017》が開催された。

 会場内では,オープニングに続き,インドネシアで著名なアーティスト,マエストロー・ハナフィー氏(Maestro Hanafi Muhammad)(図1)よる,ライヴペイントのパフォーマンスが行われた。

 

図2:写真提供:ISBI Bandung / Japan and Indonesia International Friendship Exhibition 2018 Artist Talk in CREDO Art StudioⒸAsia Art and Culture Association , All Right Reserved “Gallery Asumu Art Space”

また、クレド・アートスタジオ(CREDO Art Studio)の主催者である,エドウィン・マカリム・ヤヌアール氏 (Mr.Edwin Makarim Yanuar)(図2)とデ・ダダ・アートスタジオ (de Dada Art Studio)の主催者でありチャンドラ・マウラナ氏(Mr.Chandra Maulana)(図3)より作品の解説と,ヤニ・ファトマワティ (Ms.Yani Fatmawati)より、詩の朗読が披露された。

図3:写真提供:ISBI Bandung / Japan and Indonesia International Friendship Exhibition 2018 Artist Talk in CREDO Art StudioⒸAsia Art and Culture Association , All Right Reserved “Gallery Asumu Art Space”

 本展覧会は,クレド・アートスタジオ(CREDO Art Studio),デ・ダダ・アートスタジオ (de Dada Art Studio),ホームスクーリング・プルサダ(Home Schooling Persada)の主催者,ラフィタ・タントリ・ヤヌアール氏(Ms.Revita Tantri Yanuar)とインドネシア文化芸術大学バンドゥン校(Institut Seni Budaya Indonesia Bandung)ファインアート学科の教授であり,アートリンク(ART LINK)の主催者である,アグス・チャハヤナ氏(Mr.Agus Cahyana),アジア美術文化協会(ACCA)の水谷靖氏,ギャラリー明日夢アートスペース(Gallery Asumu Art Space), 森羅万象実行委員会(Committee of Shinrabanshou)の共催で実現した。

 会場内では,インドネシアと日本作品100点の展示に加え,インドネシア文化芸術大学バンドゥン校(Institut Seni Budaya Indonesia Bandung)ファインアート学科の学生たちの作品も展示され(図4)アーティスト・トーク,日本美術文化体験ワークショップなどのコラボレーションイベントが実施された。


図4:写真提供:ISBI Bandung / Japan and Indonesia International Friendship Exhibition 2018 Artist Talk in CREDO Art StudioⒸAsia Art and Culture Association , All Right Reserved “Gallery Asumu Art Space”

 ジャカルタで始めて開催された《日本-インドネシア国際友好展》は,アジアのアーティストたちと美術文化交流を目的としたインドネシアでも数少ない展覧会である。美術を介し,伝統文化を支える,若きインドネシアのアーティストらによる作品は満場の人々から拍手喝采を受け,インドネシアと日本の友好を記念する国際展に相応しい,華やかなイベントとなった。

 

《報告―日本-インドネシア国際友好展実行委員会》

 

 

 

 

 

 

 

 

図4:写真提供:ISBI Bandung / Japan and Indonesia International Friendship Exhibition 2018 CREDO Art Studio ⒸAsia Art and Culture Association , All Right Reserved “Gallery Asumu Art Space”

2018年03月10日

《日本ーインドネシア国際友好展2018 Homeschooling Persada ワークショップ》

図1:写真提供:ISBI Bandung / Japan and Indonesia International Friendship Exhibition 2018 Workshop,Homeschooling Persada in JakartaⒸAsia Art and Culture Association , All Right Reserved “Gallery Asumu Art Space”

 《日本ーインドネシア国際友好展2018 Homeschooling Persada ワークショップ》

 2018年3月10日(土)13時より, クレド・アートスタジオを併設するホーリング・プルサダ(Home Schooling Persada)で,日本美術文化体験のワークショップが開催された。

 本企画は,アジア美術文化協会の会長であり,日本の代表キュレーターを務める水田泉氏の美術ボランティアの活動とアート・リンク(ART LINK)に所属する国立インドネシア芸術文化大学の学生たちとの共同で実現したものである。アート・リンク(ART LINK)とはアグス・チャハヤナ氏が指導する団体であり,美術教育の普及を目的としている。

 本ワークショップでは,水田氏より日本の美術文化紹介として浮世絵の歴史について講義が行われ,ホームスクーリング・プルサダより,およそ100名が参加した。

 ワークショップでは,浮世絵のオリジナルバッグとポリマークレイによる日本の伝統モチーフのストラップ制作が行われた。(図1)アート・リンク(ART LINK)の サンジット・ガニ(Sangid Z Gani ),アセップ・ミフタフル・ファーラー(Asep Miftahul Falah),ファリッド(Farid),チノ(Cino),ビル・アウリア(Biru Aulia)が中心となり,ハルトノ(Hartono),カルロス・コーランド(Carlos Koland),アリフ・マホメッド(Alfi Ahmad ),モカンマド・アリア(Mochammad Aria ),テランカム・ルンタール(Terancam Luntur),ルックマン・ヌール・ハッキム(Lukman Nul Hakim),パラミタ・ペブリアティ(Paramitha Pebrianti),イカ・ロスティカ(Ika Rostika),デシ・テラ(Desi Tera ),スティ・ラハユ(Suci Rahayu),ユスリナ(Yusrina),ビィビィ・マリタ(Vivi Marita)(図2)をはじめとする国立インドネシア文化芸術大学に在籍する学生が中心となり,指導にあたった。

 会場内では,子供たちから学生,社会人に至るまで,このワークショップを楽しんだ。アジア国際友好展のフィナーレを飾るにふさわしい心温まるコラボレーションとなり,日本とアジアの作家がひとつになったイベントであった。



《報告―日本-インドネシア国際友好展実行委員会》

図2:写真提供:ISBI Bandung / Japan and Indonesia International Friendship Exhibition 2018 Workshop,Homeschooling Persada in JakartaⒸAsia Art and Culture Association , All Right Reserved “Gallery Asumu Art Space”

図3:写真提供:ISBI Bandung / Japan and Indonesia International Friendship Exhibition 2018 Workshop,Homeschooling Persada in JakartaⒸAsia Art and Culture Association , All Right Reserved “Gallery Asumu Art Space”

2018年03月10日

《日本ーインドネシア国際友好展2018 インドネシアのWEBサイト・TVに掲載されました。

 

 

http://www.isbi.ac.id/index.php/berita-isbi-bandung/246-wajah-wajah-topeng-noh
-di-galeri-212-isbi-bandung

http://www.isbi.ac.id/index.php/gallery-foto/berita-isbi-bandung/neo-asia-neo-
japon-2018

https://youtu.be/-M3MVimV2KE


https://m.detik.com/hot/art/d-3905914/23-karya-topeng-noh-dari-jepang-
dipamerkan-di-bandung?_ga=2.153323389.430957982.
1520552699-260291281.1500334758

http://seni.co.id/2018/03/07/neo-asia-neo-japan-japan-indonesia-international
-friendship-exhibitions/


http://www.isbi.ac.id/index.php/berita-isbi-bandung/246-wajah-wajah-topeng-
noh-di-galeri-212-isbi-bandung

 

2018年03月11日

《日本ーインドネシア国際友好展2018 報告書 

 

写真提供:ISBI Bandung /Credo Art Studio /Japan and Indonesia International Friendship Exhibition 2018 ⒸAsia Art and Culture Association , All Right Reserved “Gallery Asumu Art Space”

《日本ーインドネシア国際友好展2018 》
《ネオ・アジア・ネオジャポン-日本の伝統美と現代アート未来》


『 秘すれば花なり 』この言葉は,日本の室町期,世阿弥(1363-1433) の『風姿花伝』に書かれた一説である。世阿弥は,観阿弥を父とし,申楽観世座の二代目太夫として,今日の能の基礎を確立した人物としてよく知られている。

 『風姿花伝』 は,世阿弥が記した「 能の伝書」 であり,観阿弥の教えを基に,能の美学を「花」という言葉に比喩し,幽玄の世界をはじめ,能の神髄を芸道の視点から解釈を加えた,日本最古の演劇論とされる。

《能面》は,日本の伝統芸能の一つである「能楽」に使用される仮面であり、日本における「能楽」の起源は古く,中国をはじめ,アジアの西域からシルクロードを経て伝来した「散楽」という芸能と土着の文化が融合し,日本各地へ広がったとされる。

 平安期(794‐1185)「散楽」は,土着の芸能と融合し,「田楽」「猿楽」と称され,「田楽」は,耕田儀礼の儀式と結びつき洗練されていき,一方で,「猿楽」は,寺社との結びつきを強め,座を結し,法会,祭礼の儀にその芸能を披露した。鎌倉期(1185 ‒ 1333),「猿楽」は,「猿楽の能」と呼ばれるようになり, 室町期(1336 ‐ 1573),足利義満の庇護のもとに観阿弥, 世阿弥父子によって「能楽」として大成された。
 
《能面》も同様に,「能楽」が大成した室町期から安土桃山期に打たれた面を《本面》と呼び,現在まで演能者と共に歩み,多くの面が造られてきた。
 
 《能面》の種類は,約250 種類を数え,能の演目にあわせて使用されている。《神面》《尉面》《女面》《修羅面》《物狂い》《鬼》など,これらは,古くより日本で創り出されてきた。能面の中に写し出された姿は,日本人の造りだした「伝統の美」に他ならない。
  
本展は,共立女子大学名誉教授であり,アジア美術文化協会 理事を務める 水谷 靖(みずたに やすし)氏をバンドゥンの会場へお迎えし能面作品およそ20点の展示に加え,日本の写真家,デザイナー,イラストレーター,アニメーターおよび美術教育現場で活躍する若き作家11名 ,日本の大学・美術系大学・専門学校に在籍する学生12名, ならびに公募で選出された都立高校生7名,総勢31名の多彩な作品50点が展示されました。
 
 そして,国立インドネシア文化芸術大学ファインアート学科とコラボレーションによる,1.シンポジウム 2.アーティスト・トーク 3.ワークショップなどのイベントが実施されました。本展覧会のメイン・ビジュアルとなる《能面》は,長年,日本の美術教育界で活躍し,現代美術の彫刻家として活動なさってきた水谷靖 氏が制作した作品となります。

 また,ジャカルタの クレド・アートスタジオにおいては,インドネシアと日本の現代アーティストと学生たちによるおよそ100点のコラボレーション展示とアーティスト・トーク,ワークショップを実現することができました。

 これらは,主催者のアグス・B・ヤヌール氏(Mr.Agus ,B,Yanuar),ホーム・スクリーリング・プルサダ(Home Schooling Persada)主催者,ラフィタ・タントリ・ヤヌアール氏(Ms.Revita Tantri Yanuar),クレド・アートスタジオ(Credo Art Studio)のエドウィン・マカリム・ヤヌアール氏 (Mr.Edwin Makarim Yanuar),デデ・ダダ・アートスタジオ(de Dada Art Studio)のチャンドラ・マウラナ氏(Mr.Chandra Maulana),そして,国立インドネシア文化芸術大学ファインアート学科教授のアグス・チャハヤナ氏(Mr.Agus Cahyana )とアート・リンク(ART LINK)に賛同していただいた国立インドネシア文化芸術大学ファインアート学科(Students from ISBI Bandung FSRD)の学生たちの協力のもと実現し,日本のアジア美術文化協会(AACA),ギャラリー明日夢アートスペース(Gallery Asumu Art Space),森羅万象実行委員会(Committee of Shinrabanshou)のアーティスト,学生らの作品の素晴らしい作品があったからです。

 本展は《日本の伝統美と現代アートの未来》について対話し,《アジアにおける伝統美と現代アート》について再考する試みでもあります。この展覧会を通じて,両国の若きアーティストたちが創作する現代アートの作品に秘められた才能が開花し,また,今後,インドネシアと日本の友好の輪が広がることを祈念します。

 最後に,ご協力を賜りました皆様に,この場を借りて心より御礼申し上げます。



【 ネオアジア・ネオジャポン 代表キュレーター /  水田 泉 】

2018年03月21日

《日本ーインドネシア国際友好展2018  ISBI BANDUNGシンポジウム》

写真提供:ISBI Bandung / Japan and Indonesia International Friendship Exhibition 2018 Symposium

「日本-インドネシア国際友好展2018シンポジウム」スティアワン・サバナ氏について・・・・・ 

 2018年3月8日(木)13時より,国立インドネシア芸術文化大學バンドゥン校内に併設される,ギャラリー212にて,《日本-インドネシア国際友好展2018シンポジウム》が開催された。

 本シンポジウムは,同大学講師ならびに教育機関者,学生を対象としたものである。   本シンポジウムでは,同国内で著名な現代アートの作家であり,バンドゥン工科大の教授である,スティアワン・サバナ博士(Prof. Dr Setiawan Sabana, MFA)が本会場を訪れ,インドネシア側の解説を務めた。

 スティアワン・サバナ博士は,1977年にバンドン工科大学美術学部美術科を卒業し,博士号を取得し,2002年,東南アジア現代美術研究(インドネシア,マレーシア,タイ,フィリピン)のバンドン工科大学の大学院プログラムにも貢献し,博士号を授与されている。又,多くの国際展,国際セミナー,国際討論会への参加,ならびにアジアの国際芸術の振興へ寄与し,美術分野に限定されず,美術教育者としても多くの功績を残している。
 
 本シンポジウムでは,ご自身の日本への留学談,早稲田大学での体験談についての話しをはじめられた。また,スティアワン氏がはじめて行った美術展覧会について披露され,日本の浮世絵の過去と現在について言及された。

 スティアワン・サバナ氏は,紙をテーマとした,現代ア―ティストであり,現代版画の作品も多数制作している。2018年には,国立インドネシア芸術文化大學バンドゥン校内に併設される,ギャラリー212で個展を催している。

 日本側の解説を務めた水谷靖氏とは,まさに同年代である。  

 本シンポジウムを介して,同世代を生きる,両国の著名な美術家が対談を果たす貴重な機会となった。




《報告―日本-インドネシア国際友好展実行委員会》

 

ⒸAsia Art and Culture Association , All Right Reserved “Gallery Asumu Art Space”

写真提供:ISBI Bandung / Japan and Indonesia International Friendship Exhibition 2018 Artist TalkⒸAsia Art and Culture Association , All Right Reserved “Gallery Asumu Art Space”

2018年03月07日

「日本-インドネシア国際友好展2018 優秀入賞作品・・・」

「日本-インドネシア国際友好展2018 優秀入賞作品・・・」

図1 Japan-Indonesia International Friendship Exhibition 2018 Ⓒ《The origin of noon》山内彩愛(Yamauchi Ayame),Asia Art and Culture Association , All Right Reserved “Gallery Asumu Art Space .


 2018年3月「日本-インドネシア国際友好展2018」がインドネシアの国立芸術文化大學内に併設されるギャラリー212にて開催された。日本-インドネシア国際友好展の会場には, 《東京》《日本》《セルフポートレイト》をテーマに,都内に在籍する美術学校の学生作品,ならびに,東京都内の在籍する高等学校の学生たちの作品も展示された。

 2018年度,栄えある「日本-インドネシア国際友好展大賞-学生部門-」は, 山内彩愛(Yamauchi Ayame)の《The origin of noon》のCG作品に決定した。(図1)

図2 Japan-Indonesia International Friendship Exhibition 2018 Ⓒ《Ninjya (忍者)》藤井 佑佳(Fujii Yuka),Asia Art and Culture Association , All Right Reserved “Gallery Asumu Art Space .


 また,高校生部門では,「日本-インドネシア国際友好展大賞-高校生部門-」は,藤井 佑佳(Fujii Yuka)の《Ninjya (忍者)》のCG作品が選出された。(図2)

本年度の日本-インドネシア国際友好展の公募部門の審査は,インドネシア芸術文化大学ファインアート学科(ISBI Bandung department Fine Art)の教授陣,ジャカルタのアート・リンク(ARTLINC),クレド・アートスタジオ(Credo Art Studio),ホーム・スクーリング・プルサダ,ならびに,デ・ダダ・ビンタロ・ジャカルタ(de Dada bintaro Jakarta)に籍を置く,アジアの著名なアーティスト,美術教育関係者と日本のアジア美術文化協会(AACA),ギャラリー明日夢アートスペース(Gallery Asumu Art Space)で活動を行うアーティスト・ならびに美術教育関係者を中心に厳正に行われた。

 アジア美術文化協会より賞状の授与と東京都内の在籍する高等学校の学生たちの全員に
東京都台東区で美術教具,画材販売をはじめて100周年を迎える老舗,田中キンカ堂(http://www.e-kinkado.co.jp/)より,スケッチブックをはじめとする副賞が授与された。

 また,2018年7月に,都内で開催される《アジア国際友好展2018》には,インドネシア全土の国立高等学校(SMA)国立高等専門学校(SMK)国立工業高等学校 (MA)学生からも作品公募を予定している。このような国境を越えた美術の文化交流が,若い世代から始められることは,本当に素晴らしいことである。本年度,開催されるアジア国際友好展の友好のシンボルになると期待される。

《報告―日本-インドネシア国際友好展実行委員会》

2018年03月30日